ヴェスナ・カミン氏講演 プリモルスカ大学、コペル科学研究センター フランク・カフチッチ/ツァウチグ(ゴリツァ、1755年 - ウィーン、1828年)の古代美術作品を模倣した素描の中には、エジプトをモチーフにした素描もいくつか含まれています。カフチッチは滞在中にエジプト美術を鑑賞する機会を得ました。
ヴェスナ・カミン・カイフェシュ氏による講演
プリモルスカ大学コペル科学研究センター
フランク・カヴチッチ/ツァウチグ(ゴリツィア、1755年 - ウィーン、1828年)による古代美術作品を模倣した素描の中には、エジプトをモチーフにした素描もいくつか含まれています。カヴチッチはローマ滞在(1780年~1787年頃)中にエジプト美術作品を鑑賞する機会を得ました。そのため、カヴチッチは個人コレクションからの素描や、複数のエジプト的要素を一枚の紙に組み合わせた素描を、エジプトマニア、つまり「エジプトの復興」に捧げました。後者は「エジプト」と呼ばれる作品にまとめられ、現在ウィーン美術アカデミーのクプファースティッヒカビネットに所蔵されています。エジプトをモチーフにした素描は、ローマ滞在中に制作されただけでなく、カヴチッチがウィーン美術アカデミーの学長を務めていた1821年から1822年頃にも制作されたと考えられます。