物語を伝える陶器：18世紀と19世紀の食器

本展では、コペル地方博物館が1911年の設立以来、購入または寄贈によって収集し、開館100周年を記念して一般公開された18世紀および19世紀の陶磁器食器のコレクションを展示します。展示品の多くは、19世紀初頭のスロベニア・イストリア地方の経済、政治、文化活動で活躍した町民や、コペル地方の旧貴族の名前が付けられており、非常に興味深いものです。本展では、ヨーロッパ各地から集められた品々をご覧いただけます。これらの品々は、主に北イタリアから、あるいはイギリス、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリーなどの商船によって海路でコペルやイストリア地方に運ばれてきましたが、東アジア起源の品もいくつかあります。品質の点では中程度で、陶磁器は最初に大量生産に移行した産業分野の一つであるため、ほとんどが工業化された工場で連続生産、あるいは大量生産された製品です。しかし、その中には、フランスの王立セーヴル陶器工房、ウィーン帝国陶器工房、ドイツのビレロイ＆ボッシュ、イギリスのダベンポート、ウェッジウッドなど、ヨーロッパの最も重要で最高品質の陶磁器メーカーの製品も含まれています。また、トレヴィーゾ、ポルデノーネ、ヴェネツィア、トリエステなどのいわゆるイタリア製品もあります。特別なグループには、起源と製造元が不明の「未指定」の製品が含まれます。