18世紀末のデンマーク。美しく教養のある15歳のカロリーネ・マティルダ王女は、精神を病み放蕩な若き国王クリスチャン7世の妃として、デンマーク宮廷に赴任する。第一子誕生後まもなく、自由奔放なヨハン・フリードリヒ・ストルーエンゼーが国王の侍医に任命される。理想主義的なストルーエンゼーは…
18世紀末のデンマーク。美しく教養のある15歳のカロリーネ・マティルダ王女は、精神を病み放蕩な若き国王クリスチャン7世の妃として、デンマーク宮廷に赴任する。第一子誕生後まもなく、自由奔放なヨハン・フリードリヒ・ストルーエンゼーが国王の侍医に任命される。理想主義者で啓蒙思想の先見者であるストルーエンゼーは、たちまち国王の寵愛を受け、孤独な王妃に心の通じ合う者、そして政治的な盟友を見出す。二人の間に燃え上がる情熱的で禁じられた愛は、国の歴史を永遠に変えることになる。